名島店のブログ

お茶一考

銘茶園にご来店されたお客様には、基本的に本蒸し茶をお出ししています。

本蒸し茶は濃い緑色のお茶色が美しく、こく、甘み共に強いお茶で、試飲されたほとんどのお客様がおいしいと言って下さり、お買い物が済まれた後でも本蒸し茶をお買い上げ頂く事がよくあります。

 

 

でも、しばらくお客様にお茶をお出しするうちに、本蒸しがおいしいという事は確かなことだけど、やはりお客様の好みは様々・・・と思うことがあります。

「甘みの強いのよりも、さっぱりして苦みのある方が好き。」

このお客様は番茶。

「お茶は大好きだけど、苦いのは苦手で・・・濃く淹れてもまろやかな甘みのあるお茶を。」

こちらのお客様は白折れ。

そして、

「本蒸しは自分には上品すぎるかなぁ。もっと苦みとこくのあるお茶らしいのを。」

とおっしゃるお客様は、色々試飲された後、荒茶をお選びになりました。

 

もちろん、季節毎のおすすめやご提案はありますが、お客様が

「おいしいお茶を頂戴。おすすめはどれ?」

と言われても、お客様のお好みによっておすすめも変わるという事なんですね。

考えてみれば、お茶の木の種類・葉の部位・葉を摘む時期・日光の調節・蒸し時間・選別・・・それだけでもお茶は細かく枝分かれしているのに、玄米を混ぜたり、水出し専用だったり、さらに抹茶ブレンド・・・。お客様がお好みのお茶を選ぶ選択肢はたくさんあります。そこの所にいつもアンテナを張っていなければいけません。

 

そして飲み分け。

「本蒸しや玉露は甘いお菓子を頂く時に、番茶やさっぱりした「さつき」は食事の時に。」

なるほど・・・

「さつき」は100g 210円の、銘茶園の商品の中でもお安い価格になっていますが、頂いてみると甘みは少ないですが、ほんのり苦みのあるさわやかな風味です。このさっぱり感がお食事の時のお茶に合うんですね。

そういえば昔、無糖の紅茶のCMで

「甘いもの飲んで、食事できますか?」

ってコピーがありましたね。宮沢りえ?シブガキ隊のもっくんでしたっけ?

お茶はもちろん無糖ですが、生活の色々なシーンにどのお茶を合わせるかという心配りも、忘れない様にしなくてはなりません。

 

銘茶園に勤めて1年半。

いまでは笑い話ですが、大ベテランの前任者が退職して、お茶の事など全くわからない私が急に名島店を任され、熨斗紙やご進物の箱の場所などどこに何があるのかさえ覚束ない時、それはここにある、あれは奥の棚を見てきてごらんと、ご近所の古いお得意様に色々と教えていただきました。

そして、今から先も色々とお客様から教えて頂く事はたくさんあると思います。

お茶の世界は奥が深い。

毎日が、お勉強です。

 

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