名島店のブログ

怪談 -くわいだんー その①

ちょっと、小泉八雲風のタイトルです。

 

今はもう少なくなってしまいましたが、私の子供の頃夏休みというと決まって怖い心霊番組が放送されていました。

 

「あなたの知らない世界」

 

などまだ覚えていらっしゃる方もいると思います。

当時、まだ小学生だった私は怖いくせに見たい、見たいけど怖いという矛盾のスパイラルに陥りながらも、自分の部屋から引きずりながら持ってきた夏掛けを頭からかぶり、テレビに張り付いていたのを覚えています。

年齢的なものもあるのでしょうが、今では怖いのは効果音やナレーションなどの演出であって、肝心の心霊写真が画面に写ったり動画が流れたりしてもなんかフェイクっぽいなぁ・・・とどこか冷めた視点で子供のころの様に震え上がる事もなくなりました。

 

でも・・・

たとえテレビの心霊写真はフェイクっぽかったとしても、長い人生年を取ると理屈では割り切れない、奇妙な出来事を体験することはあるのですね。

もう15年も前の話になりますが、あの時まだ幼かった息子と私を訪ねてきたのは誰だったのかと、この時期になるとふと思い出す出来事があります。

 

あの日も、こんな風に暑い夏の昼下がり。

 

息子はちょうどお昼寝の時間で、私も眠ってはいなかったのですが横になり息子に添い寝していました。その時玄関のドアが開いて誰かが入ってきたのです。

その足音の主は、玄関から廊下に上がって主人の仕事部屋に入って行きました。

 

 

その時のマンションの床材は、玄関からリビングの突き当りまで一直線に淡路敷瓦というちょっと変わった素材が張ってあり、その上に専用の唐のカーペットを敷いていたので「カサカサ」という瓦とカーペットのこすれあう音と、裸足でその上を歩いた時「ぺリコぺリコ」というような素足から唐のカーペットのはがれるちょっと独特な音がしたため、玄関から誰がどの部屋に入ったか、すぐにわかったのです。

 

当時主人は入院していたのですが、外出許可をもらっては度々帰宅していたので、私はこの時も主人が帰ってきたのだろうと息子を起こさない様にそっと起き上がって、主人の仕事部屋に行ってみたのですが主人の姿はどこにもなし。

玄関や、念のため洗面所も見て回りましたが、やはり誰もいないのです。おかしいと思いながらも気のせいかな・・・とその時はそれで終わりました。

 

そしてその日の真夜中、電気を消してリビングでテレビを見ていると、私のすぐ後ろを淡路敷瓦と唐のカーペットを踏んで歩く独特の音。

3歩か4歩。重い大股。

びっくりして振り返りましたが、誰もいません。

と同時に和室で寝かせていた息子がふすま越しに大声で泣き始めました。

 

「誰かいる、誰かいる!」

 

慌ててふすまを開け、電気を点けて泣いている息子を抱っこしましたが誰もいません。息子もあんな大声を上げたわりには、抱っこされるともう目をつぶってうとうとしてしているので、夢でも見たのかな・・・と、まだこの時までは私も何かが家に入り込んでいるなど思いも及びませんでした。

 

 (その②に続く)

 

 

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